33歳から英語をやり直して3ヶ月でTOEIC460点から920点にまで上げるまでの道のり

はじめに
お話を始める前にまず言っておきたいのは、最初から「3ヶ月でTOEIC900点を」と狙って取ったわけではないということです。とてもとてもそんなスマートなもんじゃありません。
「英語ができる人は900超えてるらしい、いつか自分も取れるといいな」と漠然と憧れていたぐらいで。
ではなぜTOEICを受けたかと言うと、自分がやったことを後から人に伝えるときに、数字の指標がないと説得力がないだろうと思ったからです。
実は30歳を過ぎて英語の勉強をやり直そうと決めたのは、「大人になってからのやり直しで」「日本にいながらの勉強で」英語が使えるようになることは可能なのか、それを確かめたいという思いからでした。
というのは自分が知っている「英語が使える人」には例外なく留学経験があったからです。
海外で若いうちに英語を身に着けた方が、日本で英語を身に着けようとする人にやり方を指導している。でも学ぶ側は「日本にいながら」、それも「一度はあきらめて、長いブランクの後にやり直して」英語を身に着けようとしているのです。
そもそも、そういう悪条件の下で英語を習得することは可能なのか。少なくとも自分の周りにそれができた人間は一人もいませんでした。だから自分を実験材料にその可否を見極めようと考えました。
そしてもしいつか自分の試みが成功したら、その方法を広く伝えたい、そのときに例えば「3ヶ月で700点、1年で900点」というような上達のカーブを伝える指標があればわかりやすいだろうと。
そのためには「級」で分かれている英検よりも、点数が出るTOEICのほうがいいと思ったわけです。
もう一つはやる気の維持のためでもありました。
お恥ずかしい話ですが、20代の頃の自分は、何かにちょっと手を出してみて、すぐに飽きてやめるの繰り返しで、それまでの人生で何か一つのことをやり遂げたということがありませんでした(英語も何度か挫折しています)。
その数多くの挫折体験を通して、最初はどれほどやる気になっていようと、それが長続きしないであろうことは容易に予測出来ました。
だからテストを受けようと思ったのです。学生時代に誰でもテスト前は必死になったと思うんですよね。あのテストが持つ、「勉強に向かわせる」強制力を利用しようと。
1月1日に勉強を始めて、3月末のTOEICを。3ヶ月ならギリギリやる気は持つんじゃないかと。
そしてもし3ヶ月続けられたら、勉強が習慣化するかも知れない。
そこまで集中して取り組んだら、なんらかの上達に触れることもできるかも知れない。
そうしたらそこから先も続けられるだろうと思ったのです。
ちなみに、TOEICは20代の頃に一度受けさせられたことがあり、その時のスコアが460点、
そして33歳で英語をやり直す時点での力がどんなもんかを知るために、書店で買ったTOEICの模擬テストができるパソコンソフトで試験を受けてみたところ、やはり460点という結果が出ました。
だから元々力があった人間が結果のインパクトを大きくするためにわざと悪い点を取ってスタートしたわけじゃなく、
学校での英語の授業の末に英語が使えるようにならず、そこから英語に触れる機会がなくなり、長いブランクの末に昔覚えたことも忘れたようなところからやり直すという、
日本人にありがちなパターンにはまった人間の取り組みだということです。
スタート地点
英語の勉強を再開したのは33歳のときでした。
日本人の多くは受験勉強によって大学入学「前」に、英語力のピークを迎えると言われますが、自分の場合もその例にピタリとあてはまりました。
授業をちゃんと受けていればいつか英語が使えるようになるんだろう、と考えて浪人して大学にまで進みましたが、日本で教育を受けたほとんどの人がそうであるように、英語が使えるようにはなりませんでした。少しは読めるかなという程度で。
特に会話はからっきしで、言いたいことがあっても言葉は出てこず、相手の話すことはまるっきりわからない、つまり話すことも聞き取ることも出来ない状態。そしてそのことで英語に対しては強いコンプレックスを抱えるようになりました。
なんとかそのコンプレックスを払拭しようと、英会話スクールに通ったり、高価な英語教材も購入しましたが、結局お金を失って終わりました。
だから自分にはセンスがないだろうと思っていました。
英語というのは結局、中学生の頃からその面白さに目覚め、一人でラジオ講座を聞いてコツコツと勉強し、そこから大人になるまでずーっと勉強を続けている「英語の申し子」のような人か、
あるいは海外の大学や大学院への長い留学経験がある人、それから幼い頃から海外で長く過ごしてきた帰国子女
そういう特別な人だけのもので、自分のような「普通の人間」には一生縁がないのだろうと。
大学卒業後は、たまに行く海外旅行以外に英語に触れる機会もほとんどなく(というかできるだけ避けていたので)、昔習ったことも忘れていきました。
決して大げさではなく、このまま一生英語が使えるようになることはなく終わるんだろうなと思っていました。
そうやってずっと諦めていた人間が、わけあって30を過ぎてからもう一度やり直すことを決めたのです。受験で「ちゃんと」勉強したときから数えると、約15年が経過していました。
今度はテストのためではなく、「会話で使える」ところを目指そう。英語を話せるように、そして聞き取れるようになりたい。それも「日本にいながら」の勉強で。←当時は塾で国語の教師をしており、海外に行って英語を学ぶ、なんて選択肢はありませんでした。
でもいったいどうすればそれが叶うのか、その方法を教えてくれる人もおらず。考えたのは、学生時代と同じことをやったのでは使えるようにはならないだろうということです。根本的にやり方を変える必要があるはず。
人生を変えた一冊の本との出会い
そうして勉強法について考えていた時、たまたま古本屋で手にとったのが、かつてオリックス、そして後にメジャーリーグのシアトルマリナーズで活躍された長谷川投手が書かれた「メジャーリーグで学んだ僕の英語勉強法」でした。
その本が、というよりその本の中のたったの一節が、それも他の人が読んだら何も感じずに通り過ぎてしまうようなその一節が、自分の人生を変えることになります。
長谷川さんは学生時代からずっと、「いつかメジャーリーグで投げる」ことを夢見て、野球と同じぐらい英語の勉強も熱を入れてやっていたそうです。成績もよくて、立命館大学に進学します。
そして念願の大学選抜に選ばれて、日本代表として初めてアメリカ遠征に行ったとき、アメリカ人の選手が最初に口にした Where are you staying? というひとことが全く聞き取れずにショックを受けたと言います。
まぁ言ってみれば、よくある「勉強したのに英語が使えない日本人」の話ですよね。
ですが、僕はそれを読んだ時に、体の中を電流が走ったような衝撃を感じました。
なぜか。それは…
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ここまでが導入部分となります。
この先にお伝えするのは
・人生を変えることになった聞き取りのトレーニング
・具体的なトレーニングのやり方と上達のヒント
・ぶつかった大きな「音の壁」とその乗り越え方
・日本人が英語の聞き取りに苦労する理由
・速く読めるようになるための方法
・2月、3月の詳しいトレーニングメニュー
・短期間でリスニング力を高めるのに必要なこと
・TOEIC攻略のために効果が高かったトレーニング
・英語を聞いて「理解」する力の高め方
・語彙などの知識の効率的な強化法
・初心者が英語を「楽しむ」ための方法
・具体的なTOEIC対策のやり方
・TOEICへの挑戦がもたらすもの
となります。
読みたい、という方はこちらから無料オンライン講座にご登録ください。
自分のケースでは英語をやり直してから3ヶ月でTOEICで920点を取り(後に990点に到達)、3年で英検一級を取得するに至りました。すべて日本にいながらの独学でです。
「大人になってからのやり直しで、日本にいながら、英語を習得することは可能なのか」を確かめるために始めた試みでしたが、その答えはYESだったということ。
学生時代の取り組みで英語が使えるようにならず、自分にはセンスがないのだと思って一旦はあきらめた、というお話をしましたが、今ならはっきりわかります。
センスではなく単に「やり方」が間違っていたんだと。自分が昔やっていた方法は英語が「使える」ところにつながっていなかったというだけの話なのです。
今回お届けするオンライン講座では、最初の3ヶ月の詳しい取り組み、さらにその後英検一級にまで到達するまでにやったこと、その中での気付きなど、「大人になって英語をやり直そう」とする方が「日本にいながら」「最短で」英語を習得するための方法について、動画とテキストの両方でお伝えいたします。
ここでお伝えすることを前もって知ることで無駄な遠回りをせずに済むようになり、英語が「使える」までの道のりはグッと短縮できるはずです。
これまで英語をやってきたけれどいまいち上達を感じられない方、あるいは今から英語を一からやり直そうとする方、ぜひご参加ください。
また、英語の習得をサポートするプログラムについてもご案内いたします。
もちろん受け取りたくない、という場合はすぐに解除が可能です。「920まで」をお読みになって、継続して受講する価値がない、と思われたらその場で解除なさってください。
オンライ講座に申し込まれた直後に、自動返信メールで「920までの道のり」へのリンクをお送りいたします。しばらく経っても届かない、という場合は迷惑メールボックスをご確認ください。そこに振り分けられていた場合は、こちらからのメールが受け取れるように設定をお願いいたします。
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講師紹介:中島正博
完全に英語を諦めていた20代を経て、10年以上のブランクの後に33歳の時に英語を1からやり直すことを決意。元塾の国語の教師というキャリアを生かして、効率的な勉強法を試行錯誤した結果、3ヶ月の集中学習でTOEICで920点を取得し(のちに990点に)、3年で英検一級に合格。国内企業での社内翻訳の仕事を経てカナダに渡り、Vancouver Community College にて TEFL(英語教授法)を学ぶ。帰国後は日本にいながらの勉強で英語が使えるようになりたいと考える学習者の指導にあたる、大人のやり直し英語支援のスペシャリスト。
著書「たった3ヶ月で920点を取った私のTOEIC TEST最短攻略法」(明日香出版社刊)